お茶が結ぶ、七日町の縁。

香月苑

岩渕 時和(ときかず)さん / 望(のぞみ)さん

「初心者の方も気軽にいらしてください。まずは、たのしむところから。」

七日町に、お茶のたのしみを伝えているご夫婦がいます。一見むずかしく思われがちなお茶の世界を、日々の暮らしの中へ。お茶道具の専門店「香月苑」の岩渕 時和さん・望さんご夫婦は、誰でも気軽に一服できるような、あたたかな時間をひらいています。

「うちは祖父の代から、お茶の専門店としてやってきて、私で三代目になります。道具の販売に加えて、喫茶の場を設けたり、お稽古を行ったりと、少しずつ形を変えながら70年を迎えました。また、お茶を学ぶために留学した中国で二胡という楽器に出会い、以来20年以上にわたり続けています。現在は、二胡を学びたい方の受け入れも行っています。」

長い年月のなかで、お茶を中心に人とのつながりを育んできた香月苑。その営みは時代に合わせて姿を変えながらも、常に親しみやすさを大切にしてきました。今回、御殿堰の整備とともに新しくなる店舗では、喫茶と雑貨店を併設する予定です。

「お茶をできるだけ身近に感じてもらいたくて、喫茶は抹茶を中心に。今は“たのしむ入り口”をつくるような気持ちでいます。遊びでやりたいという人たちが来て、お茶を飲んで帰っていくような。お茶室でのお稽古や、二胡の演奏会など、さまざまなかたちでお茶の魅力を伝えていけたらと思っています。」

お茶を通じて人々が自然に集い、七日町の新たな風景をつくっていく姿を描いて——。

「七日町には、昔から専門店が多く、それぞれのお店で扱うものや考え方にも個性があります。訪れた方が自分の興味や関心に合うものに出会えるような、魅力的なお店が多いのがこのまちの特徴だと思います。その中で、お茶もまた選択肢のひとつとして在りたいですね。たくさんの出会いをたのしみにしています。」

長く親しまれてきた香月苑は、これからも人と文化をやさしく結ぶ場所であり続けます。

日常の小さなよろこびや、
このまちで過ごす時間の
味わいをききました。

Q 日常的にやっている、ちょっとした好きなことは?

時和さん「20年以上続けている二胡。最近はよく七日町を散歩しています。」
望さん「疲れたときに、御殿堰など、川沿いを歩いて水に癒されています。」

Q 好きな山形弁は?

時和さん「さすけねぇ」(大丈夫、差し支えない)
望さん「じょんだね」(上手だね)

Q 季節を感じる瞬間は?

時和さん「毎年12月に茶筅供養のお焚き上げをしています。その火を見ると、年の瀬を感じます。」
望さん「花笠祭りの時期、提灯やアーチの準備が始まると夏を感じます。」

Q 「ここは変わらないなあ」と思う場所や風景は?

時和さん「あちこちに山が見える景色。景観がとにかくいいですね。」
望さん「目線の先にある文翔館。このまちの宝だなと思います。」

Q 誰かにそっと勧めたくなるような、自慢の場所やお店は?

時和さん「イサオティーノ」
望さん
「Pâtisserie Chocolatier kotonowa」

Q 七日町や山形市のたのしみ方は?

時和さん「他にはないような専門店がたくさんあります。」
望さん「めぐりきれないほど美味しい飲食店が多い。」

Q 思い描く、十年後の七日町は?

時和さん「専門店など、ここにしかないものを目指してくるまちになるといいですね。」
望さん「日常的に七日町に足を運んでもらいたいです。」

お茶が結ぶ、七日町の縁。
お茶が結ぶ、七日町の縁。
お茶が結ぶ、七日町の縁。
お茶が結ぶ、七日町の縁。
お茶が結ぶ、七日町の縁。
お茶が結ぶ、七日町の縁。

香月苑
岩渕 時和(ときかず)さん / 望(のぞみ)さん